1月の総括

1月が終わりました。種牡馬成績は重賞2勝のロードカナロアがトップ、僅差で2位がディープ、少し離されてキズナが3位。カナロアは短距離なら芝もダートもOKなのが強みですね。一方のデイープは重賞は愛知杯のみ。ここではマジックキャッスルとランブリングアレーという母父シンボリクリスエスのワンツーでした。いつもは得意にしている中京でもディープは苦しみました。日経新春杯でもアドマイヤビルゴが完敗しましたが、これは馬場以前の実力の問題かもしれません。一方、愛知杯を勝てたのはクリスエスの血のなせる業だったかもしれませんが、これもディープ牝馬の強さ(牡馬に比べて)かもしれません。

個人的にはキズナの3位というのが嬉しいです。4位以下には僅差の3位ですが、勝ち馬率(20%)は現時点では上位馬中断トツのトップです。トップ10ではヘニーヒューズが16.3%、カナロア14.6%、ディープ14.2%、他は11%以下です。E.I.でもカナロアの1.94に次ぐ1.75(ディープは1.69).もちろん1か月の途中経過の数字ですが、いいスタートをきりました。キズナ産駒は道悪でも走るパワーが魅力ですね。わずか2世代でこの数字ですので、今後が楽しみです。先日述べたファインルージュ以外にも、ソングラインという楽しみな3歳牝馬が出てきました。こちらもルメール騎乗だったので、他の騎手が乗った時にどうでしょうか。しかしルメールキズナ産駒の相性は良さそうですね。

苦しんだディープ産駒でしたが、東京に替わった先週は爆発しました。土曜日の白富士S(L)ではポタジェが4連勝。ちょっとぎりぎりの勝ち方だったので今後重賞でどこまでやれるかは未知数ですが、追えば追うだけ伸びそうな感じもあるので、追える川田騎手が合っているかもしれません。日曜はセントポーリア賞でグレートマジシャンが非常に強い勝ち方をみせました。直線もルメールがムチを持っただけで(叩かず)2馬身半差、上り3ハロンは2位の馬に0.9秒差をつける圧勝でした。レースをみていても、道中もおさえきれないような勢いで、凄いスピードを秘めていると感じました。ただ、この馬気性があまりよくなさそうです。スタートも出遅れましたし、直線もあまりまっすぐ走らず遊んでいる感じです。この気性ではメンコを外せそうにないですが、メンコをつける馬は一流馬とはいえないので、ちょっと気になります。ランドオブリバティの二の舞にならないとよいのですが。でも今までみてきた今年の3歳世代の中で、一番強く見える気が、します。ダノンザキッドよりは強いでしょう(ひいき目すぎるかな?)。名前もいいし、ルメール乗り続けてくれるなら、夢がもてますね。次戦が楽しみです。

残念だったのが新馬戦のマンインザミラー。シルバーステートの全弟ということで期待してみていましたが、逃げて直線は沈みました(4着)。なかなか、兄弟だからといって同じパフォーマンスはみせてくれないですね、これが現実です。同レースを勝ったエクランドールはフィエールマンの全妹。騎手も厩舎も同じですが、だからといって、これも兄と同じ活躍を望むのは酷でしょう。

残念なニュースとしては、関東の某調教師が所属の新人騎手に暴力をふるっていたという件ですね。ファインルージュも所属馬なので、気になるところです。。暴力は絶対にいけませんので、そのような行為がホントにあったなら、厳重な措置が行われるべきだと思います。しかし、マスコミの報道は本当にウソが多いので、全面的に信じられない部分はありますが。。