2023年第1四半期の総括

久々の投稿となります。ディープ産駒の成績が中々上がらなくて書く気がなかなかおきませんでしたが、3月に入ってから盛り返してきましたし、ドバイも高松宮記念も終わって3ヵ月が経ったので、ここで少し書いておきます。

種牡馬成績ですが、ロードカナロアがトップを譲りません。さすがにディープは、今3歳世代が少なすぎることもあり、出走頭数がカナロアに比べて大幅に少ないので、それを考えれば2位は頑張っているといえるでしょう。E.Iは上位20頭では断トツの2.03(3月20日現在)。重賞は、2月まではシンザン記念のライトクオンタムのみでしたが、しかし今3歳は6頭しか日本にいないというのに、その1頭であるライトクオンタムが重賞を勝ち、もう1頭のオープンファイアもきさらぎ賞2着と、非常に高確率の活躍ではあります。ライトクオンタムは非常にいい馬なので、出来ればルメール騎手で桜花賞に臨んでほしいですが、武豊騎手でしょうか。オープンファイアは皐月賞はパスするとのこと、ダービー直行の選択肢がどう出るかです。

そして3月に入ってから古馬が活躍し出しました。まずは金鯱賞のプログノーシス。前走の中日新聞杯は藤岡祐介で完全に脚を余して負けましたが、さすが川田騎手、プログノーシスらしい後方一気の競馬できっちり差し切りました。続けて使えない馬のようで、大阪杯出走は微妙ですが、出てこれれば当然有力だと思いますが。。ただ、息長く無理しないで、ディープの種牡馬成績アップに貢献し続けてほしいと思います。そしてその翌週の阪神大賞典ジャスティンパレス!さすがルメールですが、内でじっと我慢して直線だけの競馬でライバルのボルドグフーシュを突き放しました。ルメール騎乗では3戦3勝、天皇賞ルメールで行けそうですので、タイトルホルダーは強敵ですが、挑戦が楽しみです。そして今週(昨日)の日経賞、アスクビクターモアでディープ古馬3連勝に期待しましたが、スタート出遅れで一巻の終わり。さすが田辺騎手ですね。しかし、タイトルホルダーの圧巻の強さ(8馬身差)をみると、5分に出ても勝てはしなかったでしょう。これだけ負けると本番の巻き返しは厳しい気もしますが、どうでしょうか。

ディープ系も頑張っています。今日の高松宮記念ミッキーアイル産駒のワンツーに期待しましたが、メイケイエールは失速、ナムラクレアは惜しい2着でした。勝ったのはカナロア産駒7歳馬で人気薄のファストフォース。やはり短距離はカナロア強いですね、またディープとの差が広がりました。しかしミッキーアイル産駒は今日のマーチS(G3中山ダート1,800M)でもウィリアムバローズが惜しい2着と頑張っており、種牡馬ランキングも総合18位です。その上の17位がシルバーステート。L競走の若葉Sではショウナンバシット、ラスハンメルのワンツー、スプリングSではメタルスピードが3着で皐月賞の権利を獲得と気を吐いています。そしてキズナ、ランキング4位と立派な成績であり、勝ち馬率の18.8%はカナロア、ディープの14%台を上回っています。しかし今年の重賞勝ちはまだゼロ。。現3歳世代も、クラシックの有力馬といえるまでの馬はいません。1つ上(3位)のハーツクライがドウデュース、ヒシイグアスなど次々と勝ち馬を出しているのと対照的です。それでいてハーツとの賞金差は1億円未満、1頭平均賞金はハーツを上回っているのですから、その意味ではすごいとも言えるのですが、やはり重賞勝ちが非常に少ない、またクラシックに全然乗らない、特に牡馬が弱すぎ(G1未勝利)なのが、非常に気になります。やはりディープの後継種牡馬とまではとても言えないですね。コントレイルの登場を待つまでのつなぎ役位でしょうか。いくら総賞金が多くても、重賞勝ちがないと底力に疑問を呈さざるを得ませんので。同期のエピファネイヤは、総合的なランキングではキズナとの決着は完全に見劣りしますが、ただ、エフフォーリア、デアリングタクトのような華々しい成績を残した馬がキズナからは出ていないのが、大きな懸念です。繁殖牝馬に恵まれてこなかったという話もありますが、現3歳で4世代目なので、そのような言い訳もそろそろ通用しなくなってきます。数少ない牡馬の活躍馬も、ディープボンドは完全にピークを過ぎ、バスラットレオンも矢作厩舎が二刀流で最大限に能力を発揮させていますが、G1はとれそうもない感じですし、ダートで期待していたハピも、今日のマーチSでは道悪馬場のせいもあったかもしれませんが、馬群に沈みました。まあしかし、何だかんだ言っても、やはりキズナ産駒はこれからも応援し続けます。

サウジとドバイは、日本馬の大活躍でした。サウジでは矢作厩舎がバスラットレオンとパンサラッサが共にダートで勝利、特にパンサラッサは世界最高賞金のサウジCをなんと制していまいました。確かに非常に強い、いい馬ですが、ここまでの活躍と賞金獲得は、やはり矢作厩舎だったからこそですね。そして昨晩のドバイ、矢作厩舎はバスラットレオン4着、パンサラッサは10着と、今回はうまくいかなかったです。両馬ともかなりマークされ、つぶされた感がありますが、逃げ馬の宿命ですから仕方ないでしょう。そして、驚いたのがイクイノックス(シーマC)とウシュバテソーロ(ドバイワールドC)。特にイクイノックスは逃げて直線ムチなしでの3馬身半の楽勝。ハーツクライの17年前のシーマC勝ちに似ているとのことですが、私はシンボリルドルフ日経賞を思い出しました。それほどこのイクイノックスは万能型でどんな展開にも対応できる所がすごいですね。前回の記事(有馬圧勝後に書いた)で、ドバイシーマも圧勝するような気がすると書いたとおりになってしまいました。この後どするのでしょうか。まさか春天には出ないと思いますが、宝塚記念に来たらまた圧勝でしょう。それともキングジョージ凱旋門賞など欧州に挑戦するのか。個人的には血統もディープではないし、あまり好みのタイプの馬ではないのですが、非ディープ系程古馬での活躍が目立つのが私的には悔しいところです。個人的には当然シーマCはシャフリヤールを応援していたものの、スタートで少し後手を踏み、直線ではいいところなく5着。力の差をみせつけられてしまいました。

さあ、来月からはクラシックも始まります。ディープ(系)は劣勢の感じですが、出来る限り応援していきたいとは思います。