ジャスティンパレスが天皇賞(春)を圧勝!

久々に嬉しい日になりました。週末は雨予報ということで、タイトルホルダーが有利になるだけだなと半ば諦めていました。ましてや道悪苦手なディープ産駒ですから。しかし今日は雨が上がり、新装京都競馬場はやや重で持ちこたえました。これなら少し可能性はあるかなと思い、それでもタイトルホルダー圧勝を覚悟してみました。と、スタートでアフリカンゴールドが強引にハナを奪いペースが速くなり最初の1,000Mが59秒7。飛ばしたアフリカンゴールドは1コーナーから失速、タイトルホルダーがハナを奪い返すも、アイアンバローズ(ジャスティンパレスの半兄、まさか半兄のアシストというわけではないでしょうが)に競りかけられ、息の入らない展開のように見えました。これは少しいいかもしれん、と思いきや、何とタイトルホルダーがアイアンや他馬にどんどん交わされ、和生騎手も全く追うことなく失速していきました。何とも意外な展開の中、直線入口で先頭に立ったディープボンドとそれをあっさり交わして2馬身半差で圧勝のジャスティンパレス。最近はフィエールマン2連覇とワールドプレミアとディープ産駒が非常に好成績の春天ですが、いずれも1馬身未満の辛勝でしたので、春天でこの勝ち方は、昨年のタイトルホルダーほどではないものの、非常に強い勝ち方をみせてくれました。本当にいい馬ですね、このジャスティンパレス。黒光りする馬体(コントレイル、イクイノックスと同じ、最近はやりの青鹿毛です)を大きくみせる迫力ある馬体は、明らかに古馬になっての成長をみせています。ディープ産駒には珍しいタイプの馬ですね。4歳春でこの強さですから、これからどれだけ強くなるのか。有馬記念ではイクイノックスに完敗しましたが、中距離以上であれば再戦させてみたい気もします。しかし対戦するとなると、ルメールは当然イクイノックスを選ぶでしょうから、難しいですね。ルメールとの相性が完璧(これで4戦4勝)なので、是非これからも、レースを選んででもいいからルメールに乗り続けてほしいものですが。どうしてもルメールが乗れない場合は、なるべくルメールと同様、クレバーで馬へのあたりが柔らかく、且つ直線も追える騎手を選んでほしいです。杉山晴紀厩舎なので松山騎手になるかもしれませんが、私だったらCデムーロか、日本人なら坂井瑠星騎手に乗せてみたいです。

ディープボンドは3年連続2着。これはこれで凄い事ですね。大したものです。非常に特殊なペース配分になり真のスタミナが要求される展開になったのがよかったのでしょうか。本当に見上げた根性の持ち主です。これでキズナ種牡馬評価が、また少し見直されたかもしれません。タイトルホルダーは結局競争中止でした。結局最初から飛ばした2頭が共倒れになりましたが(アフリカンゴールドも中止)、発走前から動きが硬かった(和生騎手が入念にほぐしすぎ)と安藤勝己さんがTVで指摘していたようです。まあ無事でよかったですが、圧倒的一番人気を裏切った陣営の落胆は大きいでしょうね。しかし今日のレースなら、タイトルホルダーが最後まで走っていても、ジャスティンパレスには交わされていたかもしれません。それ程の完璧なレースぶりだったと思います。まだまだディープ産駒健在をみせてくれました。やはりディープは最後まで伝説をつくってくれるようです。今日でG1勝利数が71でサンデーサイレンスに並んでトップタイになったそうです。是非近々に抜いてほしい記録ですね。

ディープ産駒といえば、今日の香港のクイーンエリザベス2世C(G1 2,000M)でプログノーシスが大健闘の2着でした。勝ったのは圧倒的1番人気のロマンティックウォリアーですから仕方ありません。しかもプログノーシスは直線で外からジェラルディーナにかぶされ外に出せず、やむなく内しか空いていませんでした。それにもかかわらずあの伸び脚はさすがと思わせるものでした。5歳にしてG1初挑戦で2着とは上々ではないでしょうか。賞金も約9,000万円を稼ぎました。私も早くから見込んでいた馬なので、嬉しいです。ディープ産駒の中で最もディープらしい差し脚をもつ馬だと思っています。中内田師の戦後のコメントで「やっと思い通りに使えるようになってきた」とのコメントが一番うれしかったですね。次はどこに向かうかわかりませんが、G1は絶対1つ以上はとってほしい馬です。中内田厩舎も凄い成績(現在リーディングトップ)ですが、最近は古馬でも結果を出すようになってきました。勝ち数はもちろん、勝率がすごいですね。あとは、エスコーラなど他のディープ古馬にも活躍してほしいものです。リバティアイランドが強すぎるのはディープファンとしては困ったものですが。。