川田上手い(スターズオンアース/プログノーシス)

桜花賞はウォーターナビレラ惜しかったです!スタートもよくすっと2番手につけ、かかることもなく直線へ。阪神の坂もよく伸びて「これはもらった」と思ったら突っ込んできたのがスターズオンアース!ハナ差の惜敗でした。シルバーステート産駒の初G1制覇かと一瞬夢をみましたが、いずれにしてもシルバーステートの種牡馬価値はまた上がるでしょうね。

しかしリプレイで見れば見るほど武豊騎手と川田騎手の追い方が全く異なりますね。豊騎手は本当にムチの連打に頼った追い方で、上下動が皆無です。スマートな騎乗スタイルという見方もあるものの、、ウォーターナビレラのように自分から走ってくれる馬には向いているかもしれませんが、ずぶい馬には全く合わないと思います。一方の川田騎手はムチは最低限しか使わず、ハミをつかって馬の首の上下運動で追わせるタイプ。やはりどう見ても、最後の追い比べでは川田騎手が乗る方が伸びるだろうなと思いますよ。普通に見ればウォーターナビレラが勝っていたレースで差し切るのですから、これはもう騎手の技量の差としか言いようがありません。もちろん豊騎手は道中の馬の制御などは抜群にうまいのですが、直線がとにかくダメですね。川田騎手は特に馬ごみに入れてさばいてくるのが本当にうまいです。時にはさばけなくて終わってしまうこともありますが、じっと我慢して道が開いたら強烈に追い出すあの騎乗。あれで、ラヴズオンリーユーのブリーダーズC(フィリーズ)も勝ちましたし、今日のスターズオンアースもしかり。一方で、昨日強い勝ち方をしたプログノーシスも川田騎乗でした。後方待機で、阪神内回り2,000Mの直線だけの競馬で、ムチはおそらく1発入れただけの快勝でした。着差は1馬身であるものの、最後1ハロンのラップが加速ラップになっていた(急坂のある阪神ではほぼ皆無)こと、上り3ハロンが断トツの33秒1だったこと(2位が33秒7、3位は大きく離れた34秒5)、更に全体のタイムも1分58秒3と先週の大阪杯よりコンマ1秒早かったことなど、3勝クラスでこれほど強い勝ち方をみせる馬はなかなかいません。ディープ産駒で、ディープインパクトに一番似た走りをしたような気さえします。それでも川田騎手のコメントは「道中、直線とも走りが出来ていない、まだまだ時間が必要」なのでちょっと驚きました。川田騎手のコメントはいつも非常に個性的なので、真意がわかりかねますが、この馬にかける期待が非常に大きいということなのでしょうか。確かにゲートではうるさかったし、道中も少しよれていたし、まだまだ子供っぽいということなのでしょうか。それであの走りであれば、やはり凄いと言えると思いますが。いずれにしてもそういうコメントだと、次はオープンかG3のレースでしょうか。同じ中内田厩舎のエスコーラと共に、このプログノーシスは昨年から非常に期待していました。大事に使うのもいいのですが、早く大きなレースで走るのを見たいですね。ディープ産駒、特に牡馬で、古馬になってから大成する馬というのは稀です。あえていえば海外G1を2勝したグローリーヴェイズでしょうか。しかしもっと、キタサンブラックのように無双のディープ牡馬が最後に出てきてほしいという願望があります。中内田厩舎の2頭はその可能性を秘めていると思いますが、ただ、エスコーラは、真偽は不明ですがネット競馬の掲示板によると、脚部不安で放牧に出ているようです。なかなかうまくいかないものですね。

来週は皐月賞です。キラーアビリティの快勝が見たいです。不安は屋根ですね(笑)。横山武史騎手、今日のナミュール(10着)を含め、3週連続G1で1番人気の馬をとばしてしまいましたので。しかし、ここまでやると、そろそろ運気も底から上昇に転じるのではないでしょうか。またキラーアビリティ自体、能力はものすごいので、誰が乗っても勝ち負けにはなると思います。昨日の阪神牝馬Sのアカイトリノムスメのように馬場入りしてから脚を痛める(競争除外)こともあるので、競馬に絶対は本当にありませんが、無事に本番を迎えてほしいものです。齊藤崇厩舎なら、やってくれるのではないでしょうか。