秋天コントレイルは2着

本当に、天皇賞秋はディープ産駒が勝てないですね。東京コースはディープの庭みたいな所で、かつ2000Mも適距離な筈なのに。あと、古馬のディープ牡馬は相変わらず勝てないですねえ。。去年もフィエールマン2着。まあアーモンドアイだったので仕方ないと思いましたが、去年のフィエールマンの方が接戦でしたよ。今年はエフフォーリアに1馬身差をつけられてしまいました。結局ずっとエフフォーリアの後ろを走り、最後まで抜くことも出来ませんでした。エフフォーリア、確かにいい馬ですが、スーパーホースとは思えません。それなのに、外に出したところでグンと伸びるかと思ったら、最後までそのエフフォーリアと同じ脚色でした。むしろ最後の1ハロンは内にささっていたようで、福永騎手がまともに追えていませんでした。しかし、何かすっきりしないのですよ。福永騎手の追い方が力強さがないのです。ルメールは相変わらず右ムチ、左ムチの両刀使いで、グランアレグリアを直線早めに先頭からまっすぐ走らせ、長くもたせました。それに対し福永騎手、右ムチは一度も使わず左に持ち替えるも、最後の100Mすぎてから右に手綱を引っ張り減速してしまいました。まあコントレイルがよれたからそれを修正したらしいのですが、パトロールビデオで見るとそんなにはよれていないのです。乗っている騎手しかわからない部分もあるから何とも言えませんが、少なくとも、あの直線での追い方ではコントレイルものっていかないのではないかなあとも思います。ルメールみたいにバランスよく両ムチ使うとか、川田騎手やあるいはライアン・ムーアのようにハミをかけてがっつり追うような走らせ方がこの馬には向いているのではないかなあ。現に2歳時の東スポ杯でムーアがしごいた時はこの馬最大の5馬身差をつけていますので。もちろんメンバーは違うとはいえ、あの時の走りが一番迫力ある走りでした。

それから、今日のレースは前半が60秒5、後半が57秒4で、明らかに上りの競馬でした。レース前から逃げ馬不在でそれは予想できたこと。だからこそ、先手をとった横山武史はファインプレーであり、馬なりで下げてしまった福永騎手の進め方は決して誉められません。上り3ハロンはコントレイルが最速の33秒0でしたが、これはこの馬の過去最速でもありました。意外と今までは上りの速い競馬を経験していなかったのですね。ミドル又はハイペースの方がこの馬の差し脚が活きるのかもしれません。そうなるとこの馬、意外と長距離の方がよいのでは?だから、ジャパンカップの方がいいかもしれませんよ。次走のJCが最後ですから、今度こそ勝って、古馬のディープ牡馬のリベンジを果たしてほしいものですが。今回のレース後に疲れがとれなければ、もしかするとJCに出ず引退もあるかもしれませんけど。出来れば、JCはムーアかルメールに乗ってもらいたいですが、ノーザンの馬ではないから、それはないでしょうね。ムーアはスノーフォールでJCに乗りに来るのでしょうか。それにしても日本人騎手は、未だに何故ムチの持ち替えすらできないのでしょう。なぜ岡部騎手以降進歩がないのでしょう。今日のコントレイルは力負けだとは思うものの、どうももやもや感がぬぐえません。

グランアレグリアは、前にも言った通り、この馬の距離適性を考えると2000mで3着まで持ってきたのはまさにルメールの腕でしょう。コントレイルとは大阪杯に続いてまたもクビ差負け。まあ、対グランで2戦2勝は、なんだかんだ言ってコントレイルも意地はみせたわけです。大阪杯から7ヵ月の休養明けというのは、やはりきつかったのかなあ。レース前にはあがりましたが、小雨がけっこう降っていたので馬場はパンパンの良馬場ではなかったのかなあ(発表は良馬場)。さすがに、それが影響したとは言い訳になってしまいますね。ああ、やっぱりすっきりしないな!(笑)

 

まあ、しかし秋天では2,3着がディープで計約1億円かせぎ、土曜のスワンSでも1、2着(ダノンファンタジーサウンドキアラ)で8000万円超かせいだので、この週末はディープ産駒の賞金が2億円を超えて種牡馬賞金を大きく加算できました。そういう風に大きく考えればよいのです。コントレイル以外は全て牝馬、ディープはほんとに牝馬サマサマですね。古馬で重賞勝つのは殆どすべて牝馬ですから。。ほんとにこれは不思議で、そのためにアンチディープから随分馬鹿にされておりますが、最後までには1頭くらいは、古馬重賞をなで斬りにする牡馬が出てきてほしいものです。

 

他、土曜日の萩Sのキラーアビリティは圧勝するかと思ったら2着に負けてしまいがっかり。今週は実は秋天のコントレイルより、正直こちらの走りを来年のダービー候補として楽しみにしていたのですが、よりによってロードカナロア産駒の馬に負けてしまい、がくっときました。巻き返しはあるでしょうか。あと、今日の国立特別(2勝クラス1600M)のエスコーラは何とか勝ってくれました。もっと圧勝を期待していたのですが、ムチは使っていなかったので快勝とはいえます。ただし、この馬マイルよりはもっと長めの距離が良いのでは?次走も楽しみではあります。