久々のディープ産駒快勝!神戸新聞杯 ジャスティンパレス

コロナ感染者数が少し減っては来ましたが、毎日大変多くの救急車を見るようになった今日この頃。1年半弱で4回目、5回目という明らかに異常なペースでのワクチン接種。全国的に、何か大変な事がおきているような気もしますが、それにもかかわらず競馬だけは、コロナでも一度も中止にならず、粛々と行われています。ディープ産駒ももう少しで見納めだし、長年親しんできた競馬とも少し距離を置こうと思っていましたが、やはり秋競馬になるとついつい見てしまいます。先週から3歳クラシックのトライアルレースが続きました。先週のセントライト記念のアスクビクターモアは2着惜敗、残念でした。しかし先行して楽な手ごたえで直線へ。外からキタサンブラック産駒の上り馬ガイアフォースが猛追するも、坂では再度内から交わしたのですが、最後の100M位でアタマ差さされてしまいました。しかしあの展開では普通ならガイアフォースに大きく置かれてもおかしくないのに一度は抜き返すなど、さすがダービー3着馬と、みていて唸りました。個人的な見立てでは、坂で抜き返したスタミナから、ガイアフォースよりもアスクビクターモアの方が菊花賞向きのスタミナがあるのではないかと思います。菊花賞でも先行して、大いに見せ場をつくってくれるでしょう。陣営には、間違っても秋天などに行かないよう願います!

ローズSのサリエラも惜しい2着。ただし前半はあまり進んでいけず、ルメールの言う通り、競馬をしたのは最後の200M位ではないでしょうか。もしかすると、全姉のサラキアのように2,200M以上で化けるタイプか。。そうすると、秋華賞よりもエリザベス女王杯直行というプランも面白いかもしれません。関係者がそこまで考えるかは別として。

そして今日の神戸新聞杯。ディープ産駒が4頭、他にもキズナ、シルバーステート、ワールドエースらのディープ系産駒が多く出ていて、未勝利上りのコントレイルの全弟サンセットクラウドまで出ており、久々に楽しみにしていましたが、やはり一番期待していたのは青葉賞勝ち→ダービー5着のプラダリアでした。ジャスティンパレスも、ホープフルSがキラーアビリィテイの2着で非常にいい競馬でしたので、皐月賞、ダービーは沈みましたが、ひそかに期待はしていたものの、鮫島騎手に代わったことであまり期待していませんでした。ところが、先行して内からうまく抜け出し、直線差を拡げる一方の3馬身1/2差勝ちという衝撃の快勝!時計も2分11秒1と、一昨年も同馬場で行われたコントレイルの勝ちタイム2分12秒5を大幅に上回りました。もっとも一昨年は良馬場ながら荒れ気味の馬場でしたし、コントレイルはムチ使わずの楽勝でしたので、時計の比較は意味がないかもしれません。鮫島騎手、道中はとてもうまかったですが、直線でムチを使いすぎですね。あとでビデオをみると、他の馬と大分差が開いた残り100Mでも1発使っており、少しどうかなと思います。3馬身1/2差の原因はその辺にもあると思うし、2着、3着が人気薄であり、レースレベルはセントライト記念の方が高かったかもしれませんね。しかしそれにしても、3/1/2馬身差は過去10年では最大、過去20年でみてもゼンノロブロイと同じ最大着差タイ記録です。ゴールドシップオルフェーヴルディープインパクトあたりの名馬でも2/1/2馬身差でした。昔とは馬場も距離も違うので比較に意味はないかもしれませんが、ジャスティンパレスはこれらの馬に比肩する馬になっていく可能性があるという事ではないでしょうか。ゼンノロブロイのように、古馬になって秋天、JC、有馬と3連続ブッコ抜く馬が、1頭くらいディープから出てほしいと思っていましたが、そんな夢をかなえるような馬になってくれるでしょうか。ディープ産駒の牡馬は大体3歳春がピークで、秋にグーンと成長したのは非常に少ないですよね。菊花賞馬は最近沢山出ていますが、サトノダイヤモンドとコントレイルは元々強かった馬だし、フィエールマンとワールドプレミアは使い出しが遅れただけで、春までは一線級との対戦がなかったです。その意味で、春まで第一線で戦っていて、その上で秋にグンと成長した馬って、ディープ産駒ではこの馬が初めてではないでしょうか。これだけ圧勝すれば、当然菊花賞に行くでしょうが、本番では誰が乗るのでしょう?Mデムーロさんには申し訳ないが、別の騎手に乗ってほしいですね。鮫島騎手でもよいですが、最初の2回乗った(2戦2勝)ルメールはもう乗ってくれないかな?そもそも、何で今回ルメールはパラレルヴィジョンに乗ったのでしょう?国枝厩舎との関係でしょうか?キズナ産駒なので私も応援はしていましたが、2戦2勝で前回が1勝クラスですから、さすがにここはキツイですよ。しかも大柄な馬で動き出しは遅い感じだし、今回は用なしだろうと見ていました。国枝厩舎はとにかくどの馬にでもシャドーロールをつけるのは本当に止めていただきたい!馬の個性を全く無視しているとしか言いようがないですね。有望な牡馬は国枝厩舎に預けない方がいいですよと馬主さんに言いたい位ですよ。

 

今秋も、まだまだディープ牡馬に期待しています。まず4歳馬ですが、シャフリヤールは秋天から復帰でしょうか。なんせドバイシーマの勝ち馬ですから、エフフォーリアと大きく開いた格の差を見せつけてほしいものです。あと、プログノーシスも10月から復帰だとか。どのレースからになるのでしょうか。またエスコーラは先日の小倉の3勝クラスを1馬身差という辛勝でしたので、そこがみえてしまったと揶揄する向きもありますが、まだまだわかりませんよ。この中内田厩舎の2頭、古馬で活躍が非常に少ない同厩舎のリベンジをはたしてくれるのか、期待します。ディープ産駒にはしばらく活躍を続けてほしいので、あせらずじっくり使ってほしいものです。あと、先日小倉のオープン1800Mを大逃げで逃げ切ったレッドベルオーブと札幌のOP1200Mを差し切ったロードマックスの藤原英厩舎の2頭(シャフリヤールも藤原英厩舎ですが)も、今後重賞での活躍を期待です。でも一番気になるのは、正直キラーアビリティです。セントライト神戸新聞杯も出てこず、どうしてしまったのでしょうか。ホープフルSで下したジャスティンパレスがこれだけ成長した今、改めてこの馬の強さを再度見たいです。秋天に行くのでしょうか、菊花賞は眼中にないのでしょうか。気になります。

2歳戦線では、うれしいことにディープ系の活躍が目立ちます。新潟2歳Sダノンバラード産駒の牝馬キタウィング。ダノンバラードは現時点ではありますが2歳種牡馬ランキング2位と大健闘ですね。また小倉2歳Sではグレーターロンドン産駒のロンドンプランが驚異的な末脚を繰り出しました。スプリンターズSのグランアレグリアをみているようでした。この感じだとマイル位が適距離かもしれないので、朝日杯が楽しみになってきました。あとは、新馬を圧勝したリアルスティール産駒フェイト。今後どこまで成長するかは未知数ですが、矢作-福永コンビで楽しみではあります。ディープ産駒自体のラストクロップは超少数ですが、先日オープンファイアという馬が辛勝ですが新馬勝ちしました。これも齊藤崇厩舎の馬ですね。クロノジェネシスですっかり名を上げましたが、キラーアビリティの復活とこのオープンファイアを含め、ディープ産駒もよろしく頼みますよ齊藤先生。そういえば、今日オールカマーを勝ったのも齊藤崇厩舎のジェラルディーナ。こちらはモーリス産駒ですが母はあのジェンティルドンナなので、これはこれで嬉しかったです。デアリングタクトはノーコメント。なんで未だにあんなに人気なのか、わかりません。