祝 キズナ産駒初G1制覇!

エリザベス女王杯は、ディープ系が苦戦していますが、今日はキズナ産駒に密かに期待していました。ただ、ステラリアの方でした。忘れな草賞の勝ち方が強かったし、オークスは川田騎手の展開読み違えによるもので参考外、前走秋華賞は6着も後方から追い込んで差はなく、アカイトリノムスメよりも上がり3ハロンは速かった位です。あのクロノジェネシスの齊藤崇厩舎の馬ですし仕上げには不安なく、しかも今回松山騎手なので、脈は十分にありと思っていました。しかし来たのはアカイ、でも“「鳥の娘」の方ではなく「糸」の方でした。ほぼノーマークのアカイイトが2馬身差の快勝!しかもステラリアが2着でキズナの子のワンツー! 中々G1を勝てなかったキズナ産駒ですが、意外と早くその時がやってきました。勝つときは鮮やか、しかも人気薄のワンツーとは、キズナらしいです。まあ前半が59秒0で緩みないペース、それをレイパパレなどが早めに競りかけていってタイム以上に消耗戦になったと思われますので、後ろから行く馬に展開が見事にはまった事はあるでしょう。しかしそれにしてもアカイイト、ずっと外を回り堂々の2馬身差で差し切り、上り3ハロンも唯一の35秒台で勿論最速と、完勝でした。テン乗りの幸騎手もそつなく乗りましたね。4歳馬にして初重賞挑戦で初G1制覇は驚きでしたが、この勝ち方ですと今後も活躍が続くかもしれません。牝馬にして500キロ超の巨漢馬、脚元が心配ですが、無事で行ってほしいものです。2着のステラリアも490キロ台の大きな馬。ディープ産駒とは違う力強さを両馬がみせてくれました。でも、キズナ産駒は4歳になってブレークする馬が出てきますね。ディープボンドに次いでこのアカイイトキズナ自身は古馬になってG1を勝てなかったのでどうかと思っていましたが、この成長力は頼もしい限りです。ひょっとするとディープよりも、古馬になって活躍する馬が多く出てくるかもしれない、と楽しみです。あとは、牡馬の初G1制覇も欲張って期待してしまいます。最短距離はやはりディープボンドでしょうか。いずれにしてもG1で惜敗の呪縛から解放されたキズナ産駒、これでふっきれて、これからの快進撃があるかもしれません。今まで勝てなかった分をまとめて、早くエピファネイヤ産駒のG1勝ち数(5?)に追いついてほしいものです。勝ち馬率やE.I.では明らかにキズナ優勢と出ていますので、あとはG1での勝負強さと、運でしょうか。これからは楽しみしかありませんね!ただ、エピファ産駒も人気薄が3着、5着で意地は見せました。中距離ではやはり怖いですね、エピファ産駒も。

 

人気馬は皆前目でレースを進め、総崩れでした。6着レイパパレ、道中ルメールとの折り合いを欠いていました。もう少し馬の気に任せていけなかったのかなと、、時々ルメールはこういう(制御し過ぎる)競馬をします。ただ、最後の100Mで沈みましたので、2,000Mを超える距離が鬼門なのかもしれません。母の父がクロフネですし、全兄が短距離で活躍したシャイニングレイですからね。2,000Mだったら、それでも粘り込んでいたかもしれません。7着アカイトリノムスメ、直線でアカイイトに寄せられた後に沈んでしまったようにも見えましたが、パトロールビデオを見た所、進路をカットされたようにはみえませんでした。こちらも、母が2年連続でエリザベス女王杯を勝てなかったアパパネなので、距離の壁なのかもしれませんが、展開が向かなかったのもあるでしょう。経験の浅い3歳馬なので、寄せられて心が折れてしまったのかもしれません。ガッツのあるこの馬らしくなかったですが、まだまだ今後に期待したいです。何せ超良血馬でG1を勝った、こちらもまさに伝説の馬ですから。そして、大敗したウインマリリン。順調であれば、オールカマーの勝ち方が強すぎたこの馬でしょうがないと思っていましたが、中間に体調不良で順調さを欠いたのが全てでしょう。ディープ(キズナ)ファンの私にはこの馬がベストでなかった事は幸運でしたが、陣営は悔しいでしょうね。