豪華なマイルCS

先週のエリザベス女王杯は結局ラッキーライラックの2連覇でした。実はパドックで馬体を見てすばらしいと思い「ああ、これはやられた」と思いました。雄大胴長ステイヤー馬体は素人目にみても研ぎ澄まされていました。大外枠の不利など全くないかのようなルメール騎手の手綱さばきも見事でした。それに引きかえ2着のサラキア。追い出しが遅れ、道中はラッキーのすぐ後ろにつけていたのが、4コーナー過ぎではだいぶ離されてしましました。あそこを一緒についていけば、勝てたのではと思うくらいです。しかも北村友騎手、最後のムチ持ち替え時に落としてしまいました。この騎手は技術は非常に高いのですが、こういうポカが多いですね。。

 

ノームコアがハナをきったのには驚きましたが、ノリさんまたやってくれました。もっていかれてしましました!母父クロフネなので、距離の壁があったのかもしれませんが、だからこそ抑えて競馬しないとダメでしょう。馬を抑えることが大変苦手な人なのですね。そもそもG1でこの騎乗は有り得ないですよ、もう引退した方がいい。メディアももっとはっきり言うべきですよ。大阪杯のダノンキングリーもそうでした。偶然か、調教師もキングリーと同じです。どうもこのコンビは、信用がなりません。そういえば今日の東京新馬戦(1600M芝)でディープ産駒のレフトゥバーズという牝馬がえらく強い勝ち方をしました。しかしこの馬、ノームコアと同じ調教師です。名馬は名厩舎からと考えると、あまり期待しない方がよいかもしれません。

 

しかし先々週のオーソリティアルゼンチン共和国杯)、先週福島記念のバイオスパークにラッキーライラックと2週間でオルフェーヴェル産駒が重賞を3勝と、のっています。いずれも2000M以上のスタミナが問われる古馬重賞。オルフェーヴェル産駒、やはり侮れません。

 

今週、ジャパンカップの1週前追い切りでコントレイルが併せ馬で遅れたことが話題になりました。遅れたといっても大分後ろから追っかけて届かなかっただけで、タイムはいつもと同じ優秀なのが出ているので問題ない(福永騎手)という声と、遅れたのは不満(矢作師)あるいは心配であるという2つの意見に分かれているようです。調教の様子がYouTubeにも全然アップされていないので、見てみないとわからない部分はありますが、遅れた相手がダートG1を勝ったダノンファラオで、去年の東スポ杯の前も遅れた相手らしいので、そう不安はないのではという気もします。何よりコントレイルを一番よく知る福永騎手が心配ないと言っているのですから、それを信じるべきかな、と不安ながら(笑)も思うようにしています。これでコントレイルの人気が落ちてくれれば、配当にうまみが出るし、福永騎手のプレッシャーも減ってしめたものかもしれません。また来週水曜日に直前追い切りのニュースや映像をドキドキしながら見ることになるかと思います。

 

そして明日のマイルCSですが、グランアレグリアとサリオスの対決がなんといっても楽しみです。もちろん私はグランに勝ってほしいし、今の充実ぶりなら負けないだろうとは思いますが、サリオスも相手なりに走る底知れない所がありますので。しかしグランアレグリアは2歳時から凄いスピード馬だと思ってみていましたが、まさかここまですごい馬、強さを兼ね備えた馬になるとは思いませんでした。やはり名馬は名厩舎から生まれますね。サリオスも勿論、堀厩舎の馬ですから、名馬になる資格は十分にあります。ところで、サリオスは、いつもレース後には結構疲れが出て、それがとれるのに時間がかかるといわれています。ということは、心肺機能があまり強くないのでしょうか。それにもかかわらず賢く根性が強い馬で、いつも全力で走るのでしょうか。だとすると、今後心肺機能が強化されてくると、いわゆる一部のハーツ産駒にみられる大成長をとげ、天下無双の馬になる可能性もありますね。体が大きすぎる馬は脚元の故障リスクが高いと言われますが、心配面はそこでしょうか。しかし同じ大型馬のキタサンブラックはまったく丈夫でしたね。

 

また、明日のサリオスのレース次第で、この馬がマイラーなのか、それとも中距離以上の馬なのかがクリアになってくるかもしれません。忘れもしない、去年のダノンキングリー! 私はこの馬は中距離馬だと思っていたので毎日王冠マイルCSのローテには失望していましたが、やはり負けてしまいました。今年のサリオスは、キングリーよりはマイルで強いような気もしますが、同じローテなのが少し気にはなります。相手は弱かったものの毎日王冠の走りをみると、意外と中距離がベストのようにも見えるのですが。別にサリオスを応援してはいないものの、この馬の活躍がコントレイルの価値を測るモノサシにもなるので、やはりあまり惨敗はしてほしくない、2着には来てもいいのではないか(笑)と思います。ハーツ産駒にそんな思いをいだくのは初めてですが、あくまでコントレイルとの関係あってのことです。

 

今年のマイルCSは、他にも例年だったら本命あるいは有力視されそうな馬が多く、少なくともインディチャンプ、アドマイヤマーズ、レシステンシア、ラウダシオン、ヴァンドギャルドはそうでしょうね。それらを差し置いて1倍台の人気とはグランアレグリアすごいものです。確かに、前々走と前走を見る限り、よほどルメールがミスしない限り負けないと思えます。ルメールは調子にのると止まりませんから。調子の悪い時は気の乗らない競馬が結構あるのですが、、まあ今のグランだったら、誰が乗っても勝てるかもしれませんね。