エスコーラは凄すぎる

先週末は退屈でした。函館の巴賞(OP)をサトノエルドールがルメールの手腕で勝ちましたが、重賞はかすりもせず。ラジオNikkei賞シュヴァリエローズは5着でしたが、うまく乗っていたら3着には来ていたと思います、惜しかったです。3~4コーナーで押したり引いたり完全に騎手がアタフタしていたように見えました。直線も外が開いたのに出せず。ルメールだったら、じっと我慢して直線すっと外に出せていたのでは??関東のリーディングってあのレベルなのですかね。関西のトップ4(ルメ~松山)に比べ随分差がありますねえ。もう悔しいもので、いいたい放題ですが(笑)

そんな先週でも、みせてくれるのがディープ産駒。土曜の小倉の未勝利戦(芝1800M)でエスコーラが1分43秒8の日本レコードを記録!先週の小倉は1200Mで2回日本レコードが出るなど馬場が相当良かった(硬かった?)ようで、レコードが出る事自体は驚きではないですが、未勝利戦でというのがまず驚きです。加えて、大差勝ち(2着に1秒8差)というのがすごい。接戦ならレベルを疑いますが、2着以下はレコードに遠く及ばぬタイムだからです。更に、川田騎手がムチを1発もつかわず、直線軽くしごいただけで、最後の1ハロンはほぼ馬なりだったこと。しかも血統は、サラキアとサリオスの弟ではないですか!!1月の中京新馬戦は4着だったのですね。全然気が付きませんでした。その時の動画をみると、直線まではすっと先頭に立って圧勝かと思いきや、不良馬場のせいか伸びを欠いていました。まるで大阪杯のコントレイルのような。。で、今回はブリンカーをして、道中いきたがるのを川田騎手が抑えきれない感じで先頭に立ってからは独走でした。騎手のコメントからも、相当気性が悪い馬のようです。兄のサリオスは非常に素直そうな馬なので意外ですが、しかしこの勝ち方を見ると、ラジオNikkei賞に出ていても圧勝だったかもしれないですね。ただ、道悪が苦手そうなので、稍重だったから苦しかったかな。。とにかく、凄まじい潜在能力を持つ馬であることは間違いありません。不安なのは気性と(大型馬なので)脚元と、あと、中内田厩舎には悪いのですが、今まで2歳かせいぜい3歳で終わりの馬がここは多すぎるので、サラキアのような古馬になっての大成がこの厩舎で出来るのかも不安です。ディープ産駒を多く扱う中内田師には、この馬をきっかけに一皮むけてほしいものです。

まあとにかく、ディープ産駒も最後に近くなって強烈な馬が続々出てきて、最後まで楽しませてくれますね。未だ終わりではない、これからも更にこういうのが出てくる気がします。英オークスを16馬身差で勝ったスノーフォールもそうですし、このエスコーラも、前掲の不安はあるものの、次に出てきた時の楽しみは大きいですね。あと、サトノジェネシス(ダイヤモンドの全弟)なんかも、無事であれば何かやってくれそうですし、ディアスティマも春天では負けましたが、まだ見限れないような気も。グランアレグリアやレイパパレの牝馬勢に負けず、これら牡馬勢から大成する馬が出てきて、コントレイルやキズナ産駒と共に秋競馬を盛り上げてほしいものです。