ヴィクトリアM グランアレグリア当然の勝利

前回の記事で今週のヴィクトリアMについて触れなかったのは、グランアレグリアにとってこのレースはご褒美のようなもので、他の馬がかわいそうなほど、勝つことに疑いようがないからでした。桜花賞以降は全て牡馬混合で競馬をしているこの馬が牝馬限定の定量戦で、しかもマイルで負けるわけがないですから。唯一の心配は天候悪化でしたが、今日東京は少し雨が降ったようですが何とか良馬場で持ちこたえてくれました。前回の大阪杯4着の敗因は馬場か距離かわかりませんし、両方かもしれませんが、今回は全ての条件が好転したので圧勝は約束されていました。だから単勝1.3倍はつきすぎたと思います。昨年のアーモンドアイでも1.4倍なので、ほぼ同じですね。ともに前走の敗戦もあり少し人気が落ちていたのでしょうが、回収率30%はおいしい配当だったと思います。

 

先行馬がそろっていた割には前半3ハロンが34秒3とマイルG1にしてはスローとは言わないまでもミドルペースで、前残りも十分あり得る展開でした。現に4、5、6着はディアンドル、シゲルピンクダイヤ、レシステンシアと前残りの馬(全て非ディープ)でした。それを中段の外目追走でぴたりと折り合い、直線は400Mから軽く追い出すものの200Mでまではムチも温存し、最後の200M で2発入れるとそこからあっという間に引き離して4馬身差の1分31秒0。ルメールもさすが冷静です。去年のアーモンドアイも同じ4馬身差でしたが、確かムチを使わず、時計も1分30秒6でしたので、アーモンドほどの余裕はなかったように見えましたが、上り3ハロンタイムは見てびっくりの32秒6。上り2位のダノンファンタジー(7着)が33秒0、レースの上りは33秒4なので、唯一の32秒台をあの程度の追いで出してしまうのは、やはり化け物ですね。2着ランブリングアレー、3着マジックキャッスルとディープの1、2、3でしたが、グラン以外は他の全ての馬が脇役でした。またディープ産駒が10頭も出走していた割には4~6着は非ディープと案外でした。デゼルは8着。川田人気もあったでしょうが、話はそれますが、川田騎手の今回の追切後インタビューはいただけませんでした。別にインタビュアーが失礼なことを言っている訳ではないのに、回答の全てがトゲがある失礼な回答でした。まあ、メディアもきわめていい加減なので怒る気持ちもわかりますが、川田騎手はいつも対応が大人気ないですね。特に今回はひどいと思いました。腕は超一流なのですが、この幼稚な性格が直らないと、リーディングを取るのは難しいかもしれないです。大舞台で弱いというチキンハートと、このムキになる性格は表裏一体なのかもしれません。

グランアレグリアの次走は、順調なら安田記念でしょう。中2週というのが最大の心配で、昨年も同ローテのアーモンドアイでさえ2着でした。ただ、昨年のようなアーモンドにとってのグランのような存在が、今年のグランには存在しないと思いますので、その意味ではやはり連続マイルG1Vの可能性はきわめて高いでしょう。個人的には、前回NHKマイルCのリベンジに、ここにバスラットレオンが参戦してくると少しは面白くなると思いますが、、前回は競馬をしていないので疲れはあまりないと思うし、3歳馬でもリアルインパクトのように可能性は十分あると思いますが。。ただ、クランアレグリアが出てくれば、きわめて分は悪いでしょうね。。あとは安田記念でグランの相手になり得るのが、昨日の京王杯SCを勝ったラウダシオン。昨年のNHKマイルCを再現したような先行抜け出しで、久々に重賞を勝ってくれました。とにかく、今週は土日の重賞ともディープ(系)の勝利で、緊急事態宣言で飲食店の酒類提供まで禁止になり、存在自体も怪しいコロナ禍を盾にやりたい放題の権力筋への怒りが増す中、一筋の光明でした。

 

来週はオークスですね、1年は早いものです。以前あれだけ牝馬クラシックを独占していたディープが、昨年はデアリングタクトに全てやられるなど最近はふるいませんが、自分は(非ディープの)ソダシは当然切って、アカイトリノムスメ、ファインルージュ、ステラリアなどのディープ(系)産駒を応援します。個人的にはファインルージュ押しなのですが、どうでしょうか。とにかく良馬場で各馬が実力を出しきれるレースを期待しています。