桜花賞は残念だった

桜花賞、ソダシが先行抜け出しで勝利、タイムは1分31秒1というレコードタイムでした。確かに強かったですが、サトノレイナスは惜しかったですね。スタートが相変わらず悪く、しかも大外枠では後方追走もやむをえません。しかも直線は馬群をさばけず抜けてくるのに手間取りました。もちろん出遅れはこの馬のクセですし仕方ないのかもしれませんが、ルメール騎手、なんかここ最近冴えが見られません。上がり3ハロン32秒9という豪脚でソダシにクビ差迫ったところがゴール、アーモンドアイのように直線最初から外から追っていれば、並ぶ間もなく差し切れたような気もするのですが。オークスでは、ソダシは父クロフネなので、今までのデータから言えばまず来ないはずなのですが、レイナスはどうでしょうか。末脚が切れるから長距離が良いとは限りませんのでね、ハープスターオークスなどをみても。まあ、樫の季節の頃にはルメールが調子を取り戻していることを期待します。

 

個人的には3着にファインルージュが来たことが最も嬉しかったです。フェアリーステークスは強い勝ち方でしたが、フェアリーS自体桜花賞とのリンク度が低い為どうかなと思っていましたが、キズナ産駒らしく好位の内をすすみ直線はよく粘りました。上がり3ハロンタイムも上から3番目。今後が楽しみになってきました。キズナといえば、土曜日のNJトロフィー(G2、1,600M)でバスラットレオンが弾けました。逃げて直線も最速の上りタイムで5馬身差圧勝。相手関係にも恵まれたとは思うものの、この勝ち方は普通なかなかできないものです。この馬は自分のペースに持ち込むと相当強いですね。キズナ産駒の特徴のようです、逆に自分のペースにならないと弱いのも同産駒の特徴のようですが、バスラットレオンも、NHKマイルカップでも自分のペースに持ち込めれば、大いに楽しみです。

いずれにしてもキズナ種牡馬成績は賞金順で4位まで上がりました。3位のハーツクライの尻尾も見えてきた感じです。勝ち馬数では既に3位です。わずか2世代でこの数字は凄いですね、元々の期待をはるかに上回る結果を出しています。コントレイルの大阪杯敗戦で、ディープを超える馬である可能性が極めて低くなりました。種牡馬としてはどうかわかりませんが、これだけサンデー系、ディープ系が席巻した後というだけでも不利なのはやむを得ないでしょう。その中でキズナの活躍は、ダービー馬+凱旋門賞4着という実績はあるにせよ、G1は1勝のみでしたから、種牡馬でのこの活躍は期待を大きく上回っているとやはり言うべきではないでしょうか。ディープ亡き後はロードカナロアがリーディングになるのでしょうか、しかしキズナにも一度はリーディングをとってほしいものです、いや、取れそうな気もしてきます。

 

皐月賞ですが、今年は昨年のワクワク感は全くありません。有力馬に非ディープ馬が多いのが原因です。エフフォーリア、ダノンザキッド、アドマイヤハダル、ラーゴム、グラティアス等々。個人的にはダノンザキッドは既に終わった早熟馬だと決めつけていますが、他の上記の馬は皆怖いです。そんな中、今年のディープ(系)牡馬は線が細いですね。まあ昨年のコントレイルと比べる方が悪いのですが、それにしても。。その中で一番期待しているのは、やはりディープモンスターです。戦績的にも4戦3勝2着1回。前走のすみれSは直前の落鉄とスタート直後のヨレにもかかわらず直線は鋭い伸びでした。この馬、道中は進んでいかないのですが、直線は追うとグーンと伸びる所がなんとも魅力があります。武豊騎手も珍しくすごく誉めている馬ですからね。体重的にも大きすぎず、ひょっとすると名馬?の可能性を未だ残しているとは思います。しかし、いかんせん重賞未経験ですし、多頭数のハイペースでは自滅する可能性も十分なので、あまり期待しないで見るようにはします。ただ、この馬勝つときは0.2秒差以上で勝っているのですよね。こういう馬は先々週の大阪杯もレイパパレもそうですが、やはり地力は相当なものをもっていると思います。昨年のレクセランスとか、少し前のトーセンスターダムとか、全勝でも全てぎりぎりの着差で勝ってきた馬たちとは、同じ線の細いディープ産駒でも少し違うようにみえます。武豊騎手の骨折は残念ですが、戸崎騎手なら不足はありません。あと、レッドベルオーブ! 大外枠になってしまいました!が、福永騎手が毎週熱心に稽古をつけているようです。この馬、朝日杯は案外でしたが、やはり走ると思いますので、休み明けですが、3着以内には来るのではと期待はしています。人気薄の福永騎手は結構来ますからね!あと怖いのは、週末天気が悪そうなので、馬場が渋ったときのバゴ産駒ステラヴェローチェですね。。ノリさんから吉田隼人騎手への乗りかわりも、やはり怖い。。ところで、桜花賞のメイケイエールはノリさんがまたもや無様な騎乗でしたが、いかに武豊騎手が上手か、改めてよくわかりました。「スタート前からエキサイトしていた」など、単なる言い訳にしか聞こえません。スタートで後手を踏んだなら、道中は抑えられないと、どうしようもないですね。。武豊騎手、直線での追いに迫力は(特に最近)ないと思うものの、やはり操舵技術は超一流であることを先日のチューリップ賞で改めて強く感じさせられました。