明日は宝塚記念  

グローリーヴェイズは5番人気と人気がないので、レーン騎手は気楽に乗れそうです。人気が無い理由としては、前走から間が空きすぎている、坂の無いコースしか実績がない、力のいる馬場(夜中から明日午前までは雨の予報)も経験なし、などが重なっているようです。しかし前回述べた通り、3番という、タメで行きたいこの馬にとってはいい枠をゲットしました。一方、1番人気のサートゥルナーリアは、右回りは6戦5勝(2着1回は有馬記念)、ルメール騎乗時は全勝(!)が人気の理由でしょう。しかし、よどみのない流れになりやすいし力がいる馬場になりそうなので、“スロ専”のこの馬は伸びあぐねる、そこを内からグローリーヴェイズに交わされるとみましたが、どうでしょう。

ちなみに、グローローヴェイズの母メジロツボネは芦毛で、母の父スェプトオーバーボードも芦毛です。にもかかわらず鹿毛のディープとの間に生まれたグローリーは黒鹿毛。これは曾祖母であるメジロラモーヌの血が濃く出たと思います。顔もラモーヌにそっくりですものね、グローリーは。メジロラモーヌといえば、私が競馬をはじめた頃でに出てきた三冠牝馬です。確かダートの新馬戦を3秒以上の大差で勝つなど、スピードというよりパワー(力)で圧倒するという印象でした。その血が、グローローヴェイズにも入っているのではという期待があります。ですから、阪神の馬場、意外に合う可能性があります。スウェプトオーヴァーボードの産駒としては、ご存知5歳と6歳でG1スプリンターズSを2連覇したレッドファルクス(同じ尾関厩舎)と、ダートの鬼オメガパフューム(今週の帝王賞は連覇ならず2着)がいます。数は少ないですが古馬で活躍する力強い産駒を出しています。切れ味身上のディープとの相性が、良い方に出た感じがします。今回最終追い切り後の計量が+20kg超ということで、重め残りを心配する声もありますが、それでも470kg台ですから、成長分と考えられるのではないでしょうか。レーン騎手は、みているととにかく道中落ち着いていますし、馬群をさばくのもうまいですね。グローリーヴェイズにとって、レーン騎手とのコンビはプラスアルファでしょう。

蛇足ですが、コントレイルも父ディープと芦毛の母(母の父も芦毛)の間に生まれながら青鹿毛なんですね。私の推測では、コントレイルはサンデーサイレンス青鹿毛)の血が濃く出たように思えます。気性はディープを受け継いだようで、コントレイルの方がサンデーより大分よさそうです。だからこそコントレイルには大きな期待がかけられそうな気もします。もちろん、母の父Unbridled's Songも北米で大ブレーク中の種牡馬で、血の裏付けもしっかりしています。名馬=名種牡馬とは限らない事を承知で、コントレイルには是非3冠をとって、堂々と世界レベルの種牡馬になってほしいものです。

ということで、今年は芦毛の母と母父から出た黒い馬体のディープ産駒の暴れる年ということで、グローリーヴェイズもコントレイルに続き、それを証明してくれるでしょう(か)。