マカヒキ復活!!

今日の京都大賞典(阪神2400M)はG2にしてはメンバーが手薄だったので、さすがにこれならマカヒキでいけるのではないかと望みをかけていました。出走馬中唯一のディープ産駒ですし他に応援する馬がいなかった事もあり、スタートからずっとマカヒキだけみていました。最初から藤岡康太騎手が押し気味に中段を進み、3コーナーあたりからいつものズブさが出て同騎手の手は動きっぱなし。直線で馬群の真ん中に包まれダメかと思ったら、そこから馬群を割って伸び、一度前を行くキセキに進路をカットされましたが再度外に出して最後の50Mでアリストテレスをハナ差かわしました!馬群の中で闘志に火がついたのでしょうか、8歳馬とは思えない闘魂の走りでした。3歳秋のニエル賞以来5年ぶりの勝利!長いトンネルを出てくれました!正直と引退させてやればよいのにとずっと思っていましたが、陣営には「この馬はまだ走る」という確信があったのでしょう。藤岡騎手の騎乗も、立て直した友道厩舎の手腕も見事です。これで今年引退できますね。サトノダイヤモンドには数年遅れましたが、マカヒキも是非この勝利を土産に種牡馬になってほしいものです。そういえばサトノダイヤモンドの復活したのも3年前の京都大賞典でした。サトノは5歳で勝ちましたが、マカヒキは更に3年かかりました、が、ダービー馬の実力を見せてくれて、本当に嬉しいです。ディープ産駒が重賞を勝つのはいつも嬉しいのですが、これ程嬉しいのは久しぶりです。

一方の毎日王冠は、ダノンキングリーが2着惜敗😣 シュネルマイスターに差されました。しかしシュネルマイスターという馬は中々強いですね、NHKマイルCの時もそうでしたけど、最後の100Mの追い込みが凄い。。ルメールが上手く、馬を信頼して乗っているのも大きいですね。今日も、少し出遅れたキングリーが途中からそれを挽回するようにすっとポジションを上げていきましたが、あれは川田騎手のレース後コメントでは、馬が自分で行ったようです。ルメールは後方でじっと待機。結果的に前半58秒台のハイペースでしたから、後方待機は正解でした。それでもキングリー、直線は満を持して抜け出し、さすが1800Mのマイスターと思ったのですが、シュネルマイスターの最後の脚は本当にしぶとい。。しかし手塚厩舎は最近ブレーク気味ですね、ウインマリリン、ユーバーレーベン、アサマノイタズラ(セントライト記念)にシュネルマイスターと重賞勝馬を続出。ハートレー(2015年のホープフルステークスを快勝)がコケてからどうも自分の印象はよくなかったのですが、フィエールマンを機に一皮むけた印象があります。ハートレーは、やはり共同通信杯横山典に任せたのが失敗だったのかな。。いずれにしてもフィエールマン以降の手塚厩舎の活躍馬はなぜか非ディープ系産駒が多いですが、(キズナ産駒)マルターズディオサも是非復活させてください。

今週はもう1頭のディープ産駒コマンドラインが土曜日のサウジアラビアロイヤルCを勝利。これなどはまさにルメールの技ありでした。スローとみてすっと道中ポジションをあげたことは勿論、直線のムチを左右持ち替えての追い方が上手すぎ!中々日本人騎手はこれが出来ないですよね。武豊騎手でさえほとんどやりません。ムチの持ち替えがコンスタントに出来る日本人は北村友一騎手位では?その点岡部幸雄騎手は見事でしたが。私が、未だに岡部騎手を超える技量を持つ日本人騎手が出てこないと思うのはそこにもあります(北村友騎手時々ムチ落とすしな🤣)。片方で叩き続けるより、左右両方で持ち替えてたたくほうが走りのバランス上も馬への負担軽減の意味でもよいに決まっているのですが。若いジョッキーたちには、是非直線のムチは持ち替えて使うように練習してほしいものです。

そういえば、コントレイルは天皇賞秋とJCの2戦しか走らないと発表されたようです。つまり、有馬記念には出ないと宣言したと同義ですね。三冠馬有馬記念に出ないのか、と叩かれているようですが、確かにこの時点でそのような発表は早すぎる気がするし、寂しいですね。余程関係者はコントレイルに限界を感じているのでしょうか?走らせてみなければわからないとおもいますけどね。成長力のないディープ牡馬の典型のような言われ方をされていますが、無敗の三冠馬は簡単にはなれませんから。過小評価は禁物ですよ。天皇賞秋が楽しみです。