グローリーヴェイス復活 &サリオス勝利

京都大賞典(G2)でグローリーヴェイズが昨年の香港ヴァーズ以来久々の勝利! 450kg台の軽ボディに58kgをものともせず、キセキを振り切りました。今回は宝塚記念のように出負けせず、道中も極めてスムーズ。馬場も悪かったといえ、宝塚でのレーン騎手の騎乗は酷過ぎましたから。。4コーナーでキセキが怒涛の追い上げをみせて並びかけたと見えましたが、そこからもう一伸びして突き放すのがこの馬の強みですね。香港でもそうでした。ラッキーライラックが並びかけてから、ぐんと3馬身以上突き放しましたから。ディープ産駒には珍しい、筋金入りの長距離ランナーですね。前にも書きましたが、レースぶりといい顔といい、曾祖母のメジロラモーヌが濃く出ている感じがして、しかもディープ産駒ですから、とても好きな馬です。是非もう一つはG1をとってほしいし、種馬にもなってほしいものです。今回3/4馬身差しかキセキにつけられなかったのは、彼の苦手な休み明けだったからでは?次走はまた香港に行ければよいのですが、いけなければジャパンCでしょうか。東京の2,400mはスピード勝負になりやすく彼に向いてないような気はしますが、叩き2走目は走るので、それでも楽しみです。川田騎手との相性もいいようですね、コンビが継続してくれればよいのですが。勿論香港に行けたら、またモレイラ騎手がマジックをみせてくれるでしょう!

 

キセキもよく頑張っていますね。一時は出遅れ癖が出てもうダメかと思いましたが、最近は後ろから追い込む競馬が板についてきました。菊花賞以来結局1回も勝てていませんが、力はあることだけは毎回示しています。母父ディープの代表産駒ですから、ルーラシップとはいえ、少しは応援しています。しかし、やはりルーラシップ産駒はそこそこは走るものの、大舞台では限界がありますね。未だにこのキセキが唯一のG1馬(しかも泥んこ馬場の菊花賞)ですし。

 

毎日王冠はサリオスが3馬身差での圧勝。コントレイル以外には無敗の記録を更新しました。まあ、これはこれでコントレイルの価値が更に上がるのでよいのですが、今回は正直相手が弱すぎました。G1馬はサリオス1頭だけ、しかも11頭立ての少頭数。天皇賞で有力馬になるような馬は皆無でした。昨年の毎日王冠を勝ったダノンキングリーの方が、負かした相手がアエロリット、インディチャンプ、ペルシアンナイトを含むG1馬5頭ですから、インパクトが余程強かったです。更に、前の馬が飛ばして展開がばらける中でサリオスは中段より前をほぼ単騎で追走でき、稍重馬場でもかなり楽なレースでした。それでもムチ2発は入れてましたから、フルゲートの神戸新聞杯をムチなしで2馬身差で勝ったコントレイルのほうが、やはり明らかに強いという他ありません。

 

サリオスの次走はマイルチャンピオンシップか香港へ行くとのこと。弱い相手とは言っても毎日王冠を3馬身差で勝った馬ですから、天皇賞で観たいものですし、2,000Mなら全然守備範囲と思いますが、シルクレーシングノーザンファーム)の例の使い分けでしょうか? しかしサリオス自身も、使うとがくっと反動が来る馬なので、もしかすると中2週はきついという判断なのかもしれません。しかし昨年のキングリーも、マイルCは結局失敗でしたね。個人的には、キングリーは結構長い所の方がいいのではと思うのですが(安田記念も見せ場なく初めて掲示板を外しましたし)、どんなものでしょう?まあしかし、フィエールマンやダノンプレミアムを応援する私にとっては、サリオスの天皇賞不参戦は勝手ながら有難いことではありますが。。

 

来週は秋華賞。当然ながら、デアリングタクトではなく、リアアメリアかマルターズディオサを応援します。トライアル専と言われて久しい(?)中内田厩舎には、汚名を是非返上してほしいものです。