こんなのを見たのは久しぶり

地元愛知での開催だったのに、コロナ・フェイク騒動による無観客競馬で観に行けなかったのは残念ですが、中京での神戸新聞杯が本日行われました。売上が80億円を超えディープインパクトの時の2005年の記録を更新したそうです。無観客でこの数字は凄いですね、コントレイルに一つ父ディープを超える記録ができました。

 

1枠2番で、スタートで少しフラっとしてぎくりとしましたが、その後もずっと他の馬たちにかぶせられっぱなしで冷や冷やしましたが、そんな状況でも淡々とすすめ、直線の一瞬のアキをあっと言う間に馬なりで抜け出す、あとはみせむち1回位でしょうか、殆ど馬なりで2着ヴェルトライゼンテに2馬身差。ラスト3ハロンのタイム(35.6)は初めて最速をヴェルト(35.4)に譲りましたが、全力で追い込んだ相手に対し流してほんの0.2秒差ですから、格が違いすぎます。そもそも、昨年のホープフルSの時も同じような競馬でした。全力で追ってくるヴェルトに対し軽く追ったコントレイルが1馬身1/2差。上がりタイムは最速タイでした。今回のレースをみて、ヴェルトライゼンテとの力差が更に大きく広がったことを実感しました。

 

昨年の神戸新聞杯もサートルナーリアはムチを使わず圧勝でしたが、直線では追っていましたし、少頭数の超スローの流れを2番手で進めて楽に抜け出すという非常に楽な競馬でした。それに対して今年は比較的よどみない流れを、フルゲート18頭の中段をインで囲まれながら進むという、普通の馬にとっては非常に苦しい流れですが、それを全く苦にしないそぶりで馬なりで抜け出してしまう強さといい、それ以上の余計なパフォーマンスをしない賢さといい、昨年とは比較にならない強さです。この省エネ勝利なら、菊花賞では相当な着差で勝ってしまうのではないでしょうか。しかし、仮にJCまで見据えているとすると、菊花賞さえそのトライアルにすぎないと陣営はみているかもしれません。父のディープは、神戸新聞杯もいつも通り大外ぶんまわしで強い勝ち方でしたが、菊花賞では少しかかったり、最後にアドマイヤジャパンを抜くように時間がかかったりで、意外と苦戦をしました。コントレイルは、おそらく父を超えたと思わせる勝ち方をするはずです、菊花賞で。